ジャズ演奏が盆踊りっぽくなる理由と5つの改善策

最近、自分のジャズピアノ演奏がちょっとだけ自然になってきました。

とにかく「ジャズを弾いているつもりなのに、なぜか盆踊りに聴こえる」ことに悩んでたんです(笑)。

上手い人からすると低レベルの話になりますが・・・。

でも自分の中ではかなり悩んで改善出来つつある事なので、それを記事にします。

誰かのお役に立てれば幸いです。

【完全版】ジャズ演奏が盆踊りっぽくなる理由と5つの改善策

追記:自分の演奏が「盆踊りっぽくなる本当の理由」が分かりましたので、記事にしました。

先にこちらをお読み頂いた方がいいかと思います。

スイングは普通に弾くと盆踊りになることが分かりました。

まずジャズ演奏の完全なる初心者さんは、自分の演奏を録音して聴くことは殆どないと思います。

ちょっとアドリブらしき事が出来るようになったり、ジャムセッションで演奏するようになってくると、自分の演奏を聴き返すことも出てくるでしょう。

(私は相変わらずセッションにはいってませんがw)

そこで自分の演奏の下手さに驚くパターンも多いのではないかと思います。まぁ私ほどではないかもしれませんけどね(笑)。

そして「自分の演奏って盆踊りっぽい!?」

と私のように感じる人も中にはいると思います。

なのでもしかしたら、中級者の入口に立った人によくある悩みなのかもしれませんね。

前置きが長くなりましたが、本題に入っていこうかと思います。

ジャズ演奏が盆踊りになる理由と改善策① 2拍4拍を感じ取れていない

これは以前も記事にしたので詳しくはそちらを読んで頂ければと思います。

ジャズアドリブがダサい、カッコ良くならない原因と対処法

まぁとにかく自動伴奏アプリではなく、メトロノームを使って2拍4拍を感じることです。

120くらいのテンポで演奏するなら、メトロノームをその半分の60にして2拍4拍を感じましょう。

演奏する前の「指パッチン(ワン、ツー、ワンツー、スリー・・・)」でスムーズに演奏を始められない人も必ずやりましょう。

ジャズ演奏が盆踊りになる理由と改善策② レガートが出来ていない

ジャズに限らず楽器の上手い人は滑らかに演奏します。

自分の演奏を録音して聴いてみると「タッカ、タッカ・・・」と聴こえないでしょうか?

自分では「タ~タ、タ~タ・・・」と弾いているつもりなのに(涙)。

実はこれレガート(音と音とを切れ目なく、なめらかに奏する)が出来ていない事が原因らしいです。

私はこれを改善させるために、とにかく優しく軽く鍵盤を叩くようにしましたが、それはそれでショボくなるんですよね。

で、大事なのはやはり基本。

まず手首が上下せずに安定しているか、自分の演奏を動画にとってみましょう。

そして力は入れずに脱力。でも指がしっかりと鍵盤を下まで押し込んでいるか確認。

あとはスタッカートにならずに、なめらかに弾きましょう。

・・・でも、こういった基礎的なことが一番難しかったりするんですよね。これはじっくりと時間をかけてやるしかありません。

ジャズ演奏が盆踊りになる理由と改善策③ 自分流のフレージング

確かにレガートの弾き方は重要。これを意識出来ているときは以前より滑らかに弾けてる気がします。

でも私は思ったんですね。市販のコピー譜を演奏している時はそんなに盆踊りになっていなかったような・・・と。

そこで気が付いたのは「自分のオリジナルフレーズ」。

いつも指クセになっているような自分のフレーズですが、これが原因で私は「盆踊りの権化」のようになっていたんですね(笑)。

私がやった改善策はですね、とにかく自分の演奏を録音して聴いてみること。

そして「うわ、さっきのフレーズくそダサえっ!」「盆踊りの化身やんけ!」と思ったフレーズ覚えます。

そしたら、そのクソダサい自分のフレーズをピアノの鍵盤上で再現しました。

「このフレーズはもう絶対弾かないぞ!」と自分にいい聞かせて終了です(笑)。

まぁフレーズというか「弾き方」と言ってもいいかもしれません。

ジャズ演奏が盆踊りになる理由と改善策④ アーティキュレーション

アーティキュレーションって簡単に言ったら「音の強弱」とか「音のつなぎ方」とかです。

表情豊かにする弾き方と言ってもいいでしょう。

ジャズってブルースが土台になっていますから、やはり日本の歌とは違うわけです。

演歌にも「こぶし」とかありますが、ブルースにも独特のフィーリングがあります。

そこでアクセントを考えるわけですが、結論からいうとジャズにおけるアクセントはフレーズによります。

表拍にアクセントが来ることもあれば、裏拍にアクセントが来ることもありますよね。

例えば「ド・ミ・レ~」というフレーズだったら、1番音程が高い「ミ」に自然とアクセントがつくわけですね。

ただ「ド・レ・ミ・ファ・ソ~」と音程が上下しない8分音符が長く続く場合、裏拍である「レ、ファ」にアクセントを付けると盆踊りっぽさは無くなると思います。

ただ、これは応急処置的なものかもしれません。

8分音符が続くところってすごく弾き方が難しいので、また別記事にしたいと思います。

あとはブルースとかジャズって脱力するような音というか、弱く弾く音もあるわけです。

それがアクセントとともに、あの特有のフィーリングに繋がるのではないかとも思います。

⑤レイドバックが盆踊りっぽさを消してくれる

まぁこれが最終奥義だと思います。それは「レイドバック」ですね。

出だしが少し遅れるリズム。なんとなくあの気だるい感じが盆踊りっぽさを消してくれると思います。

やはり盆踊りっぽくなるテンポって、だいだい100~130BPMくらいだと思うんですよね。

150とか180くらいになれば、盆踊りっぽさって自然と無くなります。

なので問題はゆっくりなテンポですよね。

そのテンポだとレイドバックで演奏するとか、スイングを諦めてイーブン(全く跳ねないで普通に弾く)で弾くしかないのかもしれません。

まぁレイドバックなんでしょうね。

やはりミュージシャンのゆっくりめの演奏聴くと、多くの人がレイドバックしているんですよね。

でまぁ、レイドバックなんですが私は全く出来ていません。

あれもまた時間かかりますね。今言えるのは理屈よりもプロのミュージシャンの演奏と合わせて楽器を弾いてみて、感覚的に覚えるのが1番かと思います。

耳コピの重要さって、そういう所でもあるのかもしれませんね。

ジャズ演奏が盆踊りっぽくなる理由と5つの改善策 さいごに

長くなりましたが、だいだい上記のことをやっていれば「盆踊りっぽさ」は消えると思います。

リズムが改善出来たら、やはり鍵を握るのはアーティキュレーションでしょう。

普通に弾くと盆踊りになります。フィーリングをプロの演奏から学ぶのが一番ですね。

3連符は盆踊りにはならないので、8分音符が続くところのアクセントに気を付けてみてください。

ではまた!