今回は簡単なディミニッシュコードの覚え方です。(押さえ方)
ではさくっといきましょう。
【超簡単!】ディミニッシュコードの覚え方
ディミニッシュコードって、なんか覚えるの面倒くさいですよね。
枯葉とかFのブルースやっていると出て来ないですが、「いつか王子様が」とか「オールザシングスユーアー」とか練習やり始めると出て来ます。
ではさっそくこのDim(ディミニッシュ)コードの簡単な覚え方をご説明します。
マイナー7を始めに押さえて、5度と7度を半音下げる
もう見出しで分かったと思いますが、Cdim7を覚えようとする場合は初めにCm7を鍵盤上で押さえます。
ド・ミ♭・ソ・シ♭ですよね。
で、まずは5度を半音下げます。すると、ド・ミ♭・ソ♭・シ♭となります。実はこれCm7(♭5)なんですね。
ごくごく当たり前の話をしています。♭5ですからね。
そして今度は、7度も半音下げちゃいましょう。すると、ド・ミ♭・ソ♭・ラとなります。
これがCdim7です。何とも不思議な斬新かつ怪し気な響きですね。
ド・ミ♭・ソ♭・ラ、の転回系を覚えよう!
Cdim7は、もうこれで覚えられましたね。
では今後はCdim7(ド・ミ♭・ソ♭・ラ)の転回系を全部覚えちゃいましょう。全部と言っても4つだけです。
① ミ♭・ソ♭・ラ・ド
② ソ♭・ラ・ド・ミ♭
③ ラ・ド・ミ♭・ソ♭
④ ド・ミ♭・ソ♭・ラ
この4つですね。上から順に、E♭dim、G♭dim、Adim、Cdim7、となります。一気に4つのディミニッシュコードが覚えられました。
頭文字がエガチャンネルになっていますので、それでも覚えられます(笑)。
レ・ファ・ラ♭・シの転回系も覚えちゃいましょう!
今度は、Ddim7を覚えます。
Dm7は、レ・ファ・ラ・ドですよね。これの5度をまず半音下げます。するとレ・ファ・ラ♭・ドになります。
繰り返しになりますが、これがDm7(♭5)です。
そしたら今度は7度も半音下げちゃいましょう。レ・ファ・ラ♭・シですね。これがDdim7の押さえ方。
さらにその4つの転回系を作ります。
① レ・ファ・ラ♭・シ
② ファ・ラ♭・シ・レ
③ ラ♭・シ・レ・ファ
④ シ・レ・ファ・ラ♭
上から順に、Ddim7、Fdim7、A♭dim7、Bdim7、となっています。これで8つのdimコードが覚えられましたね。
ミ、ソ、シ♭、レ♭の転回系も覚えよう!
今度は、Edim7を覚えます。
Em7は、ミ、ソ、シ、レですよね。これの5度をまず半音下げます。するとミ、ソ、シ♭、レになります。
繰り返しになりますが、これがEm7(♭5)です。
そしたら今度は7度も半音下げちゃいましょう。ミ、ソ、シ♭、レ♭ですね。これがEdim7の押さえ方。
さらにその4つの転回系を作ります。
① ミ、ソ、シ♭、レ♭
② ソ、シ♭、レ♭、ミ
③ シ♭、レ♭、ミ、ソ
④ レ♭、ミ、ソ、シ♭
上から順に、Edim7、Gdim7、B♭dim7、D♭dim7、となっています。これで12個のdimコードが覚えられましたね。
Edim7とD♭dim7は「いつか王子様が」に出て来ますので、これで左手のヴォイシングはバッチリです。両方とも構成音は同じなので、簡単です。
Dimコードは、3つ覚えるだけ
12個のディミニッシュコードをご紹介しましたが、転回系なので構成音は全く同じになります。
なので、3つのパターンを覚えてしまえば、もう12個制覇したようなものです。
ジャズ演奏の初心者さんであれば「いつか王子様が」で、今回のディミニッシュコードに遭遇する可能性が高いです。
その場合は、ミ、ソ、シ♭、レ♭、の転回系をよく練習しておけば、アドリブに活かせると思います。
いつか王子様は、B♭のキーで元々「シ」は♭です。なのでアドリブ中の右手は特徴的な「レ♭」を意識するといいですね。
【超簡単!】ディミニッシュコードの覚え方 さいごに
ディミニッシュは何とも斬新な響きを持つコードです。なのでそれを使うだけでも、けっこうカッコよくなります。
ぜひ転回系を練習して、1グループだけでも覚えておきましょう。
ではでは~!